美白ケアは、外部からの刺激を防ぐための外部ケアと、内側からのケアを行うインナーケアのダブルケアで行うことが望ましいです。
美白を目指すためには、外側からのケアと内側からのケアの両方を行うことが効果的です。
外からの刺激をブロックする日焼け止めなどで肌トラブルを攻略し、即効性を期待できますが、インナーケアをしっかり行うことで、少しずつ確実に美白肌を手に入れることができます。
紫外線の強さを理解し、美白ケアを行うことから始めましょう。まずは、目の前にある紫外線から始めましょう。
美白を守るために！ 外部からの刺激「紫外線」には2種類の波長があります。
美白ケアにおいて、最も注意すべきなのは紫外線からの外部からの刺激です。
日光浴を続けると肌にダメージが溜まり、シミ、そばかす、くすみ、シワ、たるみなどの肌トラブルの原因となります。
紫外線による肌の老化は、波長によって「A波」「B波」「C波」に分類され、C波はほとんど地表に届かないため、肌への影響は「A波」と「B波」によるものといわれています。
●A波がシワやたるみの原因となることが示されています。
波長の長いA波（UVA）は肌の内側まで届き、コラーゲンを破壊します。その結果、肌のハリや弾力が低下し、やがてシワやたるみが現れてしまいます。
B波がシミの原因となることが示されています。
日焼けをすると肌が赤くなるのは、紫外線B波（UVB）の影響です。無防備に紫外線を浴びると、肌のシミの原因になるだけでなく、肌のDNAを傷つけて皮膚がんの原因にもなりかねません。
美白を実現するために、外部からの刺激を防ぐためのケアでは、A波とB波の両方を効果的にブロックすることが重要です。
SPFとは？ PAとは？ 日焼け止め成分を理解して肌を保護しよう
日焼け止めのパッケージには、「SPF（日射病防止因子）」と「PA（防護等級）」という２つの表示があります。
それは、A波とB波への防御効果を示しています。
●PAをチェックしてA波をブロックしよう！
PAとは、日焼け止めの効果を表す「Protection Grade of UVA（プロテクション・グレード・オブ・ユーブイエー）」の略です。日本では4段階で表示され、「＋」が多いほど効果が高く、「PA＋＋＋＋」が最高値となります。日常の買い物などでは「PA＋」「PA＋＋」で十分ですが、屋外スポーツなどで強い日差しを浴びる時は「PA＋＋＋」以上を使うことをお勧めします。
●SPFをチェックしてB波をブロックしよう！
SPFとは、「Sun Protection Factor（サン・プロテクション・ファクター）」の略で、B波による日焼けを防ぐ効果を表します。SPF値は、何もつけない時と比べて、日焼けして肌が赤くなり始める時間を何倍にできるかを表しています。日本人の場合、平均20分で日焼けし始めるといわれています。そこで、「SPF20」の日焼け止めを塗ると、20分×20＝400分（約6.5時間）ほど日焼けを遅らせることができます。
紫外線から肌を守る美白ケア① 日焼け止めで外からの刺激をブロックする
日焼けから肌を守るために最初に行うべきことは、日焼け止めを塗り、紫外線をカットすることです。
日焼け止めを塗る際は、ムラができないように、均一な仕上がりになるように、なでるようにそっと塗りましょう。擦り込むようにこすりつけると肌にダメージを与えてしまうので、気をつけてください。
日焼け止めの効果を維持するためには、理想的には２、３時間ごとに塗り直す必要があります。特に首まわりなどは、しっかりと塗り直してください。また、メイクの上から塗り直すのは難しい場合もあるので、SPF値の高いファンデーションや、スプレータイプの日焼け止めなどを活用することをおすすめします。
肌のみならず、耳や足の甲なども日焼けしないように気をつけましょう。外出する前に、全身をきちんと日焼け止めを塗っているかチェックしておきましょう。そうすれば、後悔することなく、安心して外出できます。
紫外線から肌を守るために効果的な美白ケア②グッズを使って外部からの刺激をブロックしましょう。
美白対策としては、日焼け止めを塗る以外にも、日傘や帽子を使って日差しを遮ることも効果的です。
UVカットのサングラスは必需品であることを忘れてはならない。研究報告（マウスの実験による）によると、紫外線が目から入ると、体内のメラニン色素が増加し、シミの原因となる可能性があるということがわかっています。
ご存知でしょうか？紫外線を通しやすい色はどの色なのでしょうか？夏には清涼感を与える白いシャツが定番ですが、実は白は最も紫外線を透過しやすい色なのです。
黒は最も紫外線をカットする色ですが、熱を吸収してしまうので、炎天下では黒の服装は避けたいですね。そこで、黒に加えて青や緑などの紫外線をカットする色を取り入れて、賢く紫外線をブロックしましょう。さらに、紫外線を通しにくいポリエステルが混ざった素材を選ぶと、さらなる効果アップが期待できます。
肌を守るために、美白化粧品を使用して外部からの刺激を防ぎましょう。
肌の乾燥は、バリア機能の低下により、紫外線からのダメージを受けやすくします。また、紫外線を浴びることで肌がさらに乾燥してしまうため、肌の保護には特に注意が必要です。
日々のスキンケアには、美白化粧品を使用して肌に潤いを与え、紫外線から肌を守ることが大切です。そうすることで、健やかな肌づくりを実現しましょう。
日焼けした後でも、肌のケアは欠かせません。
シミを防ぐために、有効成分が配合されたスキンケア化粧品を使用することで、メラニン色素が定着しないようにすることができます。
美白化粧品にビタミンC、アルブチン、コウジ酸などの有効成分が配合されていることで、シミの生成過程で活性化する酵素や細胞の働きを抑制し、シミを予防することができます。
内側から美白！ インナーケアのポイント① バランスのとれた栄養摂取
インナーケアを行うことで、外側からの美白ケアと並行して効果的な美白効果を得ることができます。
健康的な食事は、美白肌を保つための基本です。忙しい毎日で食生活が乱れがちな人も、この機会に栄養バランスを見直して、美白肌に良い栄養素をバランスよく摂取するように心がけてみましょう。
●美白肌のために必要な栄養素① タンパク質
タンパク質は、肌や髪、筋肉などを構成する大切な栄養素です。不足すると代謝が低下し、肌のターンオーバーも乱れます。また、肌のハリや弾力を保つコラーゲンもタンパク質の一種であり、健康な肌を保つためには摂取量を十分に確保する必要があります。
●脂質は、美白肌を維持するための重要な栄養素です。
脂質は、体を動かすためのエネルギー源として重要な役割を果たします。また、女性ホルモンやセラミドを作るための材料となり、肌の潤いを保つのにも欠かせません。
美白肌のために必要な栄養素のうち、炭水化物があります。
炭水化物は、体や脳を活動させるための重要なエネルギー源です。糖質と食物繊維から構成されており、代謝を促進するだけでなく、ストレスを軽減するホルモンの分泌にも不可欠です。
●ビタミンは、美白肌を保つための栄養素として重要です。
ビタミンAは皮膚の強化だけでなく、B群、C、E、Kなどのビタミンがそれぞれの美容効果をもたらし、美白肌を保つためには欠かせません。体内では合成できないので、食事から摂取することをおすすめします。
●美白肌のために必要なミネラル⑤
ミネラルとは、カルシウムや鉄分、亜鉛などの成分で、ビタミン同様に体内ではつくれず、特に女性には不足しがちな栄養素です。新陳代謝やホルモンバランスを整えるために欠かせない栄養素です。
●美白肌のために必要な栄養素の１つとして、食物繊維があります。
食物繊維は便秘を解消し、腸内環境を改善するとともに、腸の働きを促進し、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げる効果があります。
美白を内側から！ インナーケアのポイント② サプリメントや美容ドリンク剤で補うことで、美白を実現しましょう。
忙しい毎日では、バランスのとれた食事を心がけるのは難しいものです。しかし、食事だけでは肌によい成分を十分な量で摂取することはできません。
肌の潤いを維持するために欠かせない成分であるセラミドを最も多く含んでいると言われる食品は生いもこんにゃくですが、100gあたり0.76mgしか含まれていません。そのため、セラミドを十分に摂るためには、毎日半分〜1枚の食べ続ける必要があります。
それに、食べ過ぎは健康に悪い影響を及ぼすこともあります。例えば、手羽先にはコラーゲンやエラスチンが含まれますが、過度の食事はニキビや肥満、むくみの原因となる可能性があります。
日常の食事では摂取しきれない栄養素を補うのに、サプリメントや美容ドリンクが役立ちます。必要な栄養素を含んだものを食事にプラスすることで、健康的な生活をサポートしましょう。
外側からのケアは顔などの部分的な効果しか望めないのに対し、インナーケアは全身に効果をもたらすのが嬉しいところです。効果が出るのはゆっくりでも、一歩ずつ自分をより良いものに変えていくことができるはずです。
毎日、外側からのスキンケアと内側からのケアを行い、美白で美しい肌を目指しましょう。
